天然姫と運命の翼


ーーーギィィィィィッ……

きしんだ音をたてて重そうな扉が開くと、
そこは『闇』だった。

一面真っ暗。

こんなところに、ハンム様はいるの…?

と、奥から微かな光が見える。

その光は、徐々に近づいてきて…。

突如、声がした。

「エドワード…?お前なのか…?」

くぐもった声。
何となく、若そうなのはわかった。

「はい、私です!アウゼ様も、いらっしゃ
います!」

光が止まる。

「アウゼが、いるのか…?」

「……あぁ、いる。ハンム、お前に聞きたい
ことがある。」

アウゼがそう言った瞬間、光が素早く
近づいてきてきた。

フードを被った背の高い人が、ろうそくの
光で露になる。

「ずいぶん生意気なんだな、小僧。」

そう言ってフードをとったその顔は…