天然姫と運命の翼



「申し訳ありません、アウゼ様!!」

エドワードがいきなり大声をあげる。

「アウゼ様がそのような過去を背負って
いられることに気づかぬなど、執事
失格です…。」

力なく笑うエドワード。

「しかし、これからは楓様がおります。」

…え?

「心から『力になりたい』とおっしゃって
くれたのはお分かりでしょう?
もう1人で抱え込む必要はありません。
ですよね、楓様!」

「う、うん!」

私は本当に、アウゼを支えたい。

何故か強くそう思うの。

不思議…。