え…?

余りの衝撃に、体が動かない。

「アウゼ様…?それは、本当……なのです
か?」

横を見ると、エドワードが唖然としている。

もしかして…

「エドワードも…知らなかったの………?」

「…知っていれば、そんな大広間を誉めたり
しませんよ…。私はただ、前代の王が
何かの記念にデザインし作ったとしか
きいておりませんでしたから…。」

それもそうか…。

確かに、初めて大広間に言った時に何か
話そうとしていたっけ…。

「どうして教えていただけなかったのです
か、アウゼ様…」

エドワードのその声は静かだったけど、
どこか震えていた。