我が子の記憶を消し、人間界で人間として
暮らさせる。そうすれば、希望は無くならない。

そうと決まると自分の夫に娘を預け、
逃亡を決行した。

しかし…

姫は殺された。

反乱軍にではなく、統率者の座を狙っていた……





俺の父親、レイの手によって。


父は、姫の下に着くのが嫌だった。

女に仕えるなど、誰がするものか。
いつか必ず、俺が一番になってやる。

いつもそう言っていた父。

姫の逃亡を耳にし、ここぞとばかりに
殺害した。