って、そんなことより!

「エドワード、私、変な夢見たの!」

あの夢のこと、話さなきゃ。

「夢、ですか?」

「うん。なんか私のお母さんが、光の姫君
の子孫っていう夢。『伝説の子』だっ
たの。」

「「ッ…!?」」

エドワードとアウゼが固まる。

「ど、どこでそれを…。」


どうして、そんなに驚いているの?
ただの夢……

じゃない!!

私のお母さんは、『伝説の子』なんだ!!

「エドワード、一体どういうこと!?
図書室の本に書いていたことは、
エドワードの話と全然違ったよ!?」

「そ、それは…」

エドワードは慌てたように、取り繕うとする。

しかし私が許さない。

「私のお母さんが『伝説の子』って
どういうことなの!?
今まで隠してたの?それに…」

一旦切り、静かに言う。

「私、ここの世界に来たことあるんじゃ
ないの…?」

しんっと静まる部屋。

「楓様…」

「エドワードは黙ってろ。俺から説明
する。」

何か話そうとしたエドワードを、それまで
黙っていたアウゼが遮る。

「本当は教えたくないが、このままだと
バカ女が暴れるかもしれないからな」

そして、アウゼは話始めた。