初代姫は、1人の女の子を産んだ後に
暗黒の民に殺された。
その女の子の名は、高杉 風羽(たかすぎ
かざは)。
この少女もまた母親と同じ力を持つ『姫』
だった。
しかし国をまとめられず、自らの絶望に
耐えきれず、出産直後に自殺してしまった。
そのようなことが何百年も続いた。
しかし、驚くべきことが起きた。
13代目の姫が産んだ子は、なんと力を
持っていなかった。
伝説の子と呼ばれた、その少女の名は、
野上 渚。 後に 北条 渚となる。
ーーーーゴトンッ!!
手に持っていた本が落ちた。
私は驚きを隠せなかった。
何故ならーーーーー。
『野上渚』は、
『伝説の子』は、
私の死んだお母さん。