図書室の場所は、この間エドワードに 案内してもらっていたから分かるし、 「ご自由にご利用下さい」と言われていたから使う分には問題ない。 扉の前まで来ると、深呼吸した。 (初めて入るから、緊張する……。) ドキドキする心臓をしずめ、扉に手をかけて思い切り押す。 ーーーギィィィィッッ…… 滅多に使われないのか、木の扉は湿気で 重くなり、耳障りな音がする。 「わぁっ…。広い……!」 図書室は外から見たときよりとても広くて キレイだった。 天井の辺りまで本がズラリと並んでいる。