それは………アウゼさんにまた怒られそう
だったから…。
「おおかた、俺に何か言われるのが怖かっ
たんだろう?……すまなかったな。
傷つけて怯えさせたかったのではない。
お前に『姫』について教えたくなかった
だけなんだ。」
アウゼさんが、謝った……。
「アウゼさん…。」
「俺はもう部屋に戻る。楓、俺のことは
アウゼと呼べ。エドワード、後は頼んだ
ぞ。ルイス、仕事に戻れ。」
「「はい、アウゼ様。」」
二人の返事を聞くや否や、アウゼは
大広間から出ていった。
こうして、私たちの親睦会は幕を閉じた。
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