天然姫と運命の翼




…………アウゼさんだ。

「お前たち食事も静かに出来ないのか。」

大広間が水を打ったように静かになる。

「 エドワード、お前は執事の中で最も
優秀な奴だと思っていたのだか、 俺の
間違いか?ハトくらい管理しておけ。」

アウゼさんが冷たくいい放つ。

エドワードは申し訳無さそうにうつむく。

「ルイス、鏡を割られて頭にくるのは
分かるが、そもそも食事の際に鏡を
持ち込む方も悪いとは思わないか?」

ルイス様は何も言い返せない。

そのくらい、アウゼさんの言い分は
もっともだった。

(ただの性悪王子かと思ってたけど…。
こういう一面もあるんだ…。)