「エドワード、私、アウゼさんに
話し掛けていいの?」
私がそう訊ねると、エドワードはきょとんとした顔でこちらを見た。
「何をおっしゃっているんです、楓様。
………あぁ、この間の事を気になさって
おられるのですね。」
私はこくりと頷いた。
するとエドワードは、微笑みながら
言った。
「あんなことをおっしゃっておりましたが
アウゼ様は本当は楓様とお話ししたいと
思われているはずです。
気になさらず、話し掛けてみて下さい」
「私と、話したい…?」
「えぇ、アウゼ様、実は楓様がいらっしゃ
るのをとても心待にされてましたから」
「そうなんだ…。」


