ーーーバタンッ 扉が閉まると、俺は はぁ、とため息を ついた。 あんなことを言って傷つけたかったわけではない。 ただ、『姫』について俺は話したくなかっただけだ。 悪い、楓……。 弱い俺を、許してくれ……。