天然姫と運命の翼



「…楓、この戦いが終わって落ち着いたら、
…………俺と結婚してくれ。」

ますます赤くなるアウゼを見ていると、
こっちまで照れてしまう。

互いに赤くなって俯いているこの光景は、
他人から見たらとても滑稽だろう。

「……うん。」

蚊の鳴くような声で答えた…つもりだったん
だけど。

アウゼには聞こえたらしく、さっきの
赤面はどこへやら、意地悪く微笑んで
いる。

「…言ったな?これで、楓は俺だけの
物だ。ルイスなんかには渡さない。」