天然姫と運命の翼


「会わせたい人…?」

誰だろう。

そう思っていると、アウゼが口を出した。

「悪いけどこんなところでのんびりしてる
暇なんてないんで。俺達、反乱軍の
ボスに会いに行かないと…。」

そういったアウゼを、驚きの眼差しで
見るレン。

でも、すぐに目をそらした。

「そうか…。なら、俺が会わせる必要も
ないな。ボスはアジトの一番奥に
いる。気を付けていけよ。」

それだけを言って、レンさんは行って
しまった。

「あ、ありがとうございました、レンさ
ん!」