天然姫と運命の翼



「…ありがとう、…えーっと……?」

「レンだ。お前たちは?」

「ありがとう、レンさん!私は楓です。
こっちはアウゼ…」

アウゼも紹介しようとすると、レンが
止める。

「ち、ちょっと待て!お前、楓って
いうのか?」

へ?

キョトンとしてしまう。

「は、はい。私は、楓です。」

そう言うと、レンは「まさか…?いや、
姫だしな…」とか何とか言っている。

そして、自分なりに答えを出したのか
こちらに向き直ると、わたしの肩を
掴んで言った。


「お前に会わせたい人がいる。」