天然姫と運命の翼



これで駄目だったら、もう諦めるしか
ない。

こんなに訴えても、届かないなら。

ぎゅっと目をつむって、返事を待つ。

すると…


「……分かった。」

バッと男を見る。

少し笑って、でも真剣に、言った。

「お前らに希望を託してみる。
俺も、力になるぞ?」

私をアウゼの隣にストンと降ろし、
「痛かっただろ?」と心配してくれた。