一息で言って、また歩き始める。

「ルイスッ…!」

耐えられず、思わず呼んでしまう。

振り返ったルイスは、微笑んだ。

「…死ぬなよ、アウゼ様。…楓もな。」

あ…。名前、呼んでくれた…。

「っ…ルイスもねっ!!」

そう言うと、歩きながらひらひらと
手を振って行ってしまった…。