天然姫と運命の翼



死を覚悟し、身を固くしていた。

…でも、何時までたっても、地面に当たる
気配はない。

恐る恐る目を開けると…

「…いつまで俺の首を絞めているのだ?
手を離せ、このバカ。」

「…え??」

目の前には、顔を赤くしながら私を見下ろすアウゼ。

(そっか、アウゼは天空人だったっけ…。)

飛べて当たり前なんだ。

「手を離せと言っているだろうが。」

「……アウゼ、顔赤いよ?」