天然姫と運命の翼



アウゼは一瞬こっちを見たけれど、
すぐに目を伏せて

「でも…俺、お前を守りきれない…。」

と言った。

っ…!

「バッカじゃないの…!?」

え?、と、アウゼが顔を上げる。

「初代姫君も、言ってたでしょ!?

あなたは、私の希望なの…!!」

私に希望を与えてくれる人。

それはアウゼなの…。

「……楓…。」

アウゼが何か言おうとした、その時。