天然姫と運命の翼


ガンッと、硬い石で頭を叩かれたような
衝撃を受けた。

『楓様!』

『僕のこと好きな人は、僕の次に好き!』


いつも、無邪気な笑顔で私を勇気づけて
くれたルイス。

そんな彼が、まさか、反乱軍のボスだった
なんて……。

錯乱する私に、アウゼは話しかける。

「…まだ、推測に過ぎない。もしかしたら、
他の人が黒幕かも知れない。」

アウゼ、それは有り得ないよ…。

「…その確率は、極めて低いと思うの。」

「え…?」

珍しく動揺するアウゼ。