天然姫と運命の翼



「…なっ!!」

記憶を消す…!?

アウゼは左手を右手に添え、私の目を見た。

その目は、さっきまでとは違って…

温かくて、切ない目だった。

「…じゃあな。………楓…。」

その声が聞こえた瞬間、私の記憶が
走馬灯のように蘇る感覚に襲われる。


優しくて頼りになるエドワード。

変人ナルシのルイス。

ずっとずっと孤独だった、ハンム。