天然姫と運命の翼



そう言い、アウゼは私にスッと右手を向けた。

「!?」

まばゆい光が私を照らす。

同時に、体が消えていくのを感じた。

「ッ…!やだ、アウゼ!!
帰りたくない!!やめて、お願い!」

そう訴えると、アウゼの眉がピクリと
した。

そして、こう言った。

「……貴様がもう此処に来れないよう、
記憶を消してやる。」