天然姫と運命の翼




え………。


「ア、アウゼ、今なんて…」

私の聞き間違い、だよね…?

「だから、人間界に帰れと言ったのだ。」

ドクン……ドクン……

「ど、どうして…?」

私が尋ねると、アウゼはフンと鼻で笑って
いってのけた。

「さっきまで自分の力を恐れていた癖に、
『私の力を使う』…だと?。
ふざけるのも大概にしろ、人間。」

「っ…!!」

「少しは役に立つかと思って優しく
してやれば、俺の事を好きだなんて
ほざきやがって。いい迷惑なんだよ。」