思いがけず、すっと言えた。

アウゼの方を見ると、唖然とした顔を
している。

「楓…。本当、なのか…?」

「…うん、アウゼ。私、あなたが好き。」

そう言った瞬間…。

ぎゅっ、と、温かいものに包まれた。

「楓…。」

耳元で囁かれるその低い声に、心臓が爆発
する。

「ア、ウゼ…?」

これまで以上の鼓動に、身体中が熱い。

「…ありがとう、楓…。」