「……えっ?」

この国を…?

「この国の守りは完璧な筈なのだがな。
特にこの城は、空気も通さないほど
守られている。」

つう、と冷や汗が背中に流れる。

「…まさか、攻められたのって…?」

「……あぁ。この城だ。」

…………うそ…。

「さっき俺とエドワードとルイスで
追い返したが、とても手に負えない。」

「そんな……!」

3人が力を合わせても、大変だなんて…!

この国はどうなっているの…?

「それでだ、楓。」

急に呼ばれ、顔を上げる。

「悪いが、次攻めて来たら、お前の力を
貸してほしい。」