タタタッと走って、アウゼの部屋へと向かう。

(アウゼ…。)

気がつけば、アウゼに会うことだけを
考えていた。

こんなの、初めて…。

「はぁっ…はぁっ……」

息を切らしてたどり着いた、アウゼの
部屋。

扉に手をかけると、心臓が高鳴り出す。

とくん…とくん…

(や、やだ、なんで!?)

どうして、アウゼに会えると思っただけで
こんなにもドキドキするの…?

(…きっと、走ったせいだよね……?)

そう言い聞かせ、扉を開ける…。