天然姫と運命の翼



「…はぁ……。」

いうだけ言って、帰ってしまった。

(ホントに意味が分からない……。)

頭を抱えていると、アウゼが呼んでいることを思い出した。

「や、やばっっ!!」

ただでさえイライラしてるらしいのに、
待たせたら何を言われるか…。

でも、アウゼに会える…。

怒られることに怯えながらも、アウゼに
会えるのをなぜか楽しみにしている私は、
やっぱり可笑しいのかもしれない。

「…変なの。」

自分でも分からないこの感情を笑いながら、急いで駆け出した。