天然姫と運命の翼



「アウゼが…?どうして?」

「さぁね。僕は、伝えてって言われただけ
だから。」

肩をすくめるルイス。

アウゼに呼ばれるって、初めて…。

心臓が、きゅっとなる。

まただ…。どうしたんだろう、私…。

「楓様ー?早く行かないと、怒られるよ?
アウゼ、最近イライラしてるからね。」

イライラ?

「なんで、イライラしてるの?」

そう尋ねると、ルイスは口角をあげた。

「……さぁね?自分で確かめなよ。じゃ、
さよなら~。」

「あ、ちょっ…!」

ーーバタンッッ