「……やっぱり、心臓が悪いのかなぁ?」
「楓様、心臓が悪いの?」
「きゃぁ!?」
急に聞こえた声に驚き、目を開ける。
そこにいたのは…
「目を開けて初めて見たのがこの僕だなん
て、目覚めは最高だね!」
超ナルシな枢機卿…
「…………ルイス様。」
「やだなぁ、楓様!ルイスでいいよ!
そのほうが、僕の魅力も増すしね!!」
はぁ……。
相変わらずだなぁ、この人は…。
「ところでルイスさ…」
ルイス様、と言いそうになる。
「…ルイス、何か用事?」
そう言うと、ルイスはあぁ、と話し出した。
「さっき、アウゼ様が呼んでたよ。」


