社員の前に立つのだって、少しは緊張するだろう。 ましてや、初日で緊張しない人なんてほぼいないはずなのに。 それでも、こいつには隙がなさすぎる。 「おい、佐藤。お前の番だぞ。」 「え、あ。はい。」 いつの間にか自己紹介が自分の番までまわっていた。 「佐藤優奈です。初めまして。よろしくお願いします。」 なんだか、ゾクゾクとする。 久しぶりに手応えのあるゲームになりそうだわ。