タンポポの約束。





教室に入ると、ふうちゃんがそわそわしながら立っていた





お手洗い行きたいのかな?











「遅くなってごめんねっ!
お手洗い行きたいなら先に行ってもいいよ??」











私がそう言うと、ふうちゃんはキョトンとしたあと
プッ!と吹き出した











「あははっ!
これは緊張してそわそわしてたのーっ!
本当にあんたってばバカなんだから」





「っ…」











は、恥ずかしいこと言っちゃったーーーー




しかもそんなに笑わなくてもいいじゃんっ…



でも前と変わらずに笑ってくれるふうちゃんに安心した






ふうちゃんは私に近づくと、ギュッと力強く抱きしめてきた











「ごめんねぽぽ」





「ふうちゃん…」











抱きしめられて
小さく呟かれたセリフに涙が出そうになる





耐えろ、耐えろたんぽぽ!