片付けが済んだ頃には
あと休み時間が1分の時
また1時間潰れるのかな?
もしかしたら2時間かも?
とか考えながら準備室の扉をノックする
「はいってー」
「し、失礼しまぁす…」
そして扉を開けると
何やらスケッチブックを見ていた
「おー、やっぱ派手だなーそれ」
先生は私の頭を指さしてクスッと笑う
「んま、似合ってるしいいんじゃない?」
「っ!!ほんと?」
なんか先生に褒められるとすごい嬉しい
「ほんとしか言わないよ
それで本題、今日から出来上がるまで美術部と一緒にしない?」
先生は怒るでもなく
そう言ってくださった
優しい先生だな
「作品がですか〜?」
「うん、当分終わらなそうだから
そっちのが俺も教えれるし」
「いいんですか?」
「いいから言ってるってのー」
こんなとろくてマイペースな私にここまでしてくれる先生を初めて見た
みんな大体自分でしろとか
親でも言ってくるのに
なんだか感激しちゃった…



