「本当は今日も何もなかったように帰ろうと思ったけど〜
雨宮達がうまくいって、羨ましくなった」
「羨ましい…ですか?」
先生がこうやって話してくれるのはいつまでたっても嬉しい
私の大好きな人の腕の中で
大好きな人の声で色んなことを話してくれる
こんなに幸せでいいのだろうか…
「俺もたんぽぽとああいう風にただの仲いいカップルになりたいだけなのに
立場とかって面倒だなって思ったよ」
私も何度も思った
立場なんて関係なしでいいじゃんって
なんでダメなんだろうって…
でもそれには答えなんか出ないまま
ただ月日が過ぎていくのを見送るだけ
「だから四葉に頼んで場所借りちゃったわ〜
たんぽぽとこうしていられるって幸せだなーって思う」
「私も…私もすごく幸せです♪
幸せ過ぎて怖いくらいっ!」
「アハハっ、そんなにか?
でももう話さなくなるんだぞ?
俺の抑えが甘いせいでさ」
そう言って少しだけ顔を歪める先生の頬に
私はそっと手を添える
「そんなことないです
私ずっと待ってます…告白宣言してくれたこと忘れませんからね♪」
私のせいで先生の笑顔を曇らせたくない
だから私は精一杯待ち続けるんだ
何があっても大好きだから…
私がそう言うと、私の手に自分の手を重ねて先生は大好きな笑顔で微笑んでくれる
「そうだなー!
ずっと待ってて」
「ずっと待ってます♪」
大好きな先生の頼み
ずっとずっと待ってますよ…
そうして最後の幸せな時間はあっという間に過ぎていった



