ミナくん先生は私をチラッと見ると
ニッコリ天使みたいな笑顔で笑ってくれた











「本当に来たんだな!えらいえらい」











そして何故かテルくんを見ながら私の頭を撫でた





なんか…限りなく子供扱いされてる気がする











「お前〜!!!ぽぽに触るなー!」





「ん〜??なんてなんてー??
とりあえずお前出ていけー」











テルくんの言葉なんて全然気にもとめない様子で準備室から追い出した





もちろんテルくんは一人でワンワン何か言ってるけど…






テルくんって本当に元気だよね











「さぁてと、これ、あんた…神凪の作品な」





「ありがとうございます♪」











そう言って受け取る私を見て優しく笑うミナくん先生にドキッとする





なるほど…こりゃモテるわけですよ











「ゆっくりでいいから描いていって
神凪の絵は繊細で綺麗だから大丈夫」





「でも描くの遅くて…」





「遅いくらいなんとでもなるさ、自信持って描きな?じゃあ俺は部員の方行ってくるから」











そう言って先生は美術室の方へと行ってしまった






わ、私褒められた…?





なんか先生っていつも余裕あるよなぁ




生徒とじゃれあってても、余裕はあって
ちゃんと物事を見てるっていうか…





大人だなーって思う…











「よーし、描こ〜う」











準備は先生がしてくれていたから
気合いを入れて描き始めた