────だれ…?

公園の入口には男の人が一人立っていた











「とおる…」











とおる…??




とおると呼ばれたその人は
ニコッと笑って私に歩み寄ってくる











「はじめまして、たんぽぽちゃん
俺、永豊 冬織っていうみつばの義姉弟」











冬織さん…


確かミナくん先生の話にも出てきた人だ




浮気相手の子供で
ミナくん先生にみつばさんの手紙をあげた人







でもなんで私の名前を知ってるの…?











「たんぽぽちゃんのことは四葉に聞いてる
みつばに似てるってね」





「えっ?」











みつばさんに似ている?


ミナくん先生も前にそんなこと言ってたな…




顔とか全然似てないのに…
髪色も違うし、話を聞く限り性格も違う気がするけど…似てるのかな?











「っと、そんなことより
四葉も湊も仲直りしたいんじゃねーのか?」











冬織さんは素早く元の話に戻す





話をふられた四葉さんとミナくん先生は何とも言えない顔だったけど

すぐにミナくん先生は笑顔になった











「ま、怒ってないし仲直りしよーか!
そもそも怒ってるのは四葉だけなんだけどな」











ミナくん先生のその言葉を聞き、四葉さんはムッとした顔になる











「怒るのは当然だろ!
でもまぁ…仲直りしてやってもいいけどな」











四葉さんってツンデレ?
でもなんかそれも少し恥ずかしそうに四葉さんが言うから微笑ましい











「俺からしたらお前ら二人ただのバカだけどな
ま、仲直りってことで!」











冬織さんはパンっと手を叩きながら笑った





それにつられて四葉さんもミナくん先生も笑う





なんかいいなこういうの