四葉さんが大きく一つ、息をつき口を開く











「なんで、手嶋は姉ちゃんが亡くなってからも
ヘラヘラ笑ったりしていたんだ?」











そう言った四葉さんとミナくん先生はお互いにちゃんと目を見ている




ミナくん先生は少しだけグッと手に力を入れ、ゆっくりと、優しい声でいつものようにニコッと笑った











「みつばが笑顔が好きだからだよ
俺がもし、みつばの立場だったら、笑ってて欲しいと思ったから笑ってた
そりゃあ泣くときは思いっきり泣いたさ
でも…切り替えが必要だろ?」






「……まぁそうだな
俺は切り替えるのに何年もかかった
そのせいで1度芽命と距離を置いたこともあったからな
それを冷静に考えると手嶋が正しいんだよ

でも、それがまたムカつくんだよな〜」











そう言ってフッと笑った四葉さんが悲しそう



四葉さんの隣の芽命さんもすごく悲しそうに
その時のことを思い出しているような顔をしている





みつばさんはこんなに想われていて
きっと幸せだったと思うな…











「姉ちゃんが亡くなってすぐの時、俺は手嶋が笑ってるのがムカついて胸ぐら掴んだだろ?
あれ、ごめん」






「あははっ!
そんなのもういいよ」











胸ぐら掴んだんだ…


四葉さんって意外とすごいなぁ