自分の無力さに落ち込みながら
背中をさすっていると
「ここは…みつばと…きた」
苦しそうにそう先生は言った
そんな…そんなとこに呼び出して…
私ってばなにやってるの〜…
「はぁ…」
ずっと苦しそうにしていた顔からようやく段々と余裕が現れてきた
落ち着いた…みたい?
「ありがとうな神凪」
「いえ♪」
お礼なんてもったいない
私がここに呼ばなければよかったんだもの
少し落ち込んでいるとミナくん先生は少しだけ苦笑いしながら私の頭を撫でた
「ここに連れてきてくれてありがと
こうでもしなきゃずっとここから逃げてたから」
「そんな…」
そんなの…お礼なんて本当にもったいないよ…
でも…先生がそう言ってくれて嬉しかった…
「こちらこそ…すみません…
ありがとうございます…」
「うん」
思えばみつばさんのことを何度も思い出させていたのは私だったのかも知れない
苦しそうな顔で
そうやって……
私って本当に馬鹿だ



