タンポポの約束。





プルルルプルルル






そう、無機質な呼び出し音が出てくれて少し安心



番号が変わってないってことだろうから…







何度か呼び出し音が鳴っていたけど
やがてプツッと途切れた…





あれ??って思っていると…











『もしもし?どちら様ですか〜』











そう言って電話に出た、ミナくん先生の声が聞こえてきた





電話越しだと少しだけ声が違うなぁ…











「わ、私です!」





『私私詐欺?
切っちゃおうかな〜』











きっと、私の声を聞いてわかったのか
そんなことを笑い声混じりに言ってきた





ま、まぁ…私じゃわからないよね











「神凪…先生の生徒の神凪たんぽぽです♪」











一応自己紹介すると、電話の向こうで
プっ!と吹き出す先生





ひどいなぁ…もー











『神凪か
なんで電話番号知ってんだ?教えたっけ?
ま、いいや、用件は?』











なんで電話番号知ってるかはいいんだ…











「日曜日の4時…空いてますか?」











私がそう聞くと、先生は一瞬黙り込んだ