「ごめんなさい…とろくてマイペースで…」
生徒指導室の先生に先生が言ったくらいだ
相当なのだろう…
しかもあの時怒ってたっぽいから
本当は腸煮えくり返りそうなくらい怒ってるんじゃないだろうか?
そんな私の心配なんてよそに
先生はヘラっと笑った
「別にマイペースでもいいだろー
生徒指導室の先生に言った時の事気にしてんのか??」
「…はい」
「あれは怒ってるふりだよー
ああでもしないとお堅いさんは通じないし」
ま、まじかぁーーーー
よかった…
そして先生は指を鼻のところに当てて
内緒のポーズをとってニコッと笑う
「お堅いさんとか言ったの内緒な?」
「はいっ!!」
なるほど、みんなが先生の言うこと聞くのわかる気がする
顔だけじゃなく性格も随分いい人だ
「っつか、俺にタメで話さない生徒初めてかも」
「あっ…」
私もタメで話したいけど…
なんだか緊張しちゃうんだよね…
「なんかむず痒いし、なんでも好きなように呼んでいいしタメでもかまわないから」
「わ、わかりました…わかった!
えっと…ミナくん?」
私がぎこちなくだけど言ってみると
先生は頭をポンポンってして笑ってくれた
この先生…本当に素敵だ…



