「おい!」 無視無視… 「おい!聞いてんのかっ!」 ガタンッ 裕也が机を蹴っ飛ばした。それが思い切り体にあたって。 痛みとともにだんだんといらいらが積もってく。 「なに?なんか用?」 自分でも驚くくらい低く、冷たい声が出て。 「ッッ!?」 皆びっくりして、誰も話さない。 「なにもないなら話しかけないで。」 そう睨んで、鞄の中から ヘッドホンを取り出し、音楽を聴く。