「私は姫じゃない!やめて!」 また叫ぶ。でも口を塞がれて、うまくこえがでない。 「静かにしろ!おい、車ん中に入れ…」 「なにしてる。」 …っえ? 「もう一度聞く。なにしてる。」 冷たく、突き放したような声。でも、私にはあの日以来、初めて聞いた温かい声だった。。