「栞…ありがとな。」
さらさらと髪を撫でられ、びくっと肩を揺らすも、心地よくて。
目を瞑ってされるがままになっているとシャッターの奥からなんだか声が聞こえる。
「中でなんか盛り上がってるぞ。」
「え!ほんとに?なにそれ、楽しそうっ!」
「ほら、行ってこいよ。」
「うんっ!」
何が中で起きてるんだろうとわくわくする。それに、朔夜は朝陽と話をしたいだろうしね。
ガラガラと開けると中はお祭り騒ぎで。
王龍に加わった白牙の皆もすっかり馴染んでる。
「あっ、栞ちゃんだっ!」
「う、わっ!ちょ、遥吃驚するじゃん!」
一番に気が付いてくれるのは嬉しいけど、いつも勢いがすごいんだよね…
「ちょ、俺も栞んとこ行きたいっ!離せって!」
そういう直哉は白牙に絡まれていて。人懐っこいのが今は裏目に出てる。
葵も隼人も。祐也も誠も、連も煌に、陸も。
下っ端の仲間も。
皆、皆笑顔で。

