「あ、あの!朝陽くんって、すごく優しいんですよ!それでいて、副総長なんですよ!…上手く言えないけど、私達の族は本当に仲良くて。…すごく楽しいところなんです。」
二人とも黙ってしまい、いてもたってもいられなくなって、つい口から出た私の本音。
こういう時って素直に言葉で伝える方が相手に伝わりやすいと思うから。
朝陽のお母さんをじっとみつめる。すると、少し困ったような顔をして、それからふわっと笑った。
「少し驚いたけれど、朝陽がこうして楽しそうにはなしているのを見てるだけで私は嬉しいの。…それに、こんなに必死な朝陽見たことないもの。でも、絶対に怪我はしないで。」
「うん、ありがとう。……それと、待っていてくれて。」
「あと、たまに帰って来てくれたら嬉しい。栞ちゃんと一緒に。あ、朝陽の友達も見てみたいわ。」
無邪気な笑顔で想像するように、嬉しそう。
「うん。来るようにするよ。」
その後はまだ会ってない妹さんの話や、仲間の話を一緒に話した。
懐かしそうに、嬉しそうにしていて、今日は朝陽の色んな顔を見た気がする。
たくさん話をしていると、すっかりあたりは暗く、夕方になってしまった。
「じゃあ2人とも気をつけて。栞ちゃん、今日は本当にありがとう。きっとあなたが居なければ朝陽は来なかったわ。」
「そんなことは…。でも、少しでも力になれたならよかったです。また、来ます…」

