取り敢えずほっとする。
元々優しい朝陽が取り乱す事もなく。でも、たまに見せる幼い顔が今日は何倍も多く見える。
「えっと…朝陽。お友達の事、お母さんにも紹介して?」
「この子は、栞ちゃんっていうんだ。今の学校で友達の。」
「遅くなりました、黒瀬栞といいます。」
「あら、可愛い子。朝陽の彼女さん?」
ぺこりと頭を下げると上からそんな声が聞こえてきて、とっさに違いますって言ったけど、お母さんは嬉しそうにくすくす笑っている。
こんな事わたしが言うのもおかしいけれど。最初はすごくおしとやかだったけれど、笑った顔は無邪気な可愛らしい人だった。
「じゃあ、2人とも入って。廊下を進んだ先がリビングだから、先に行っててちょうだい。お茶を淹れてくるわ。」
そう言うと、家に入っていった。
「じゃあ、栞ちゃんどうぞ。」
「ふふっ、お邪魔します…。」

