…うわぁ───
「朝陽、もう帰りたいんですけど…」
「…うん、俺も。」
そこに広がっていたのは、別荘と言ったほうが正しいというくらいの大きさの家だった。
あの事があってからすぐ建てた家らしいけど…
「やっぱりお金持ちなんだね…。」
「うん。記憶が戻ってすぐに家出て、一度も戻ってないから。俺も記憶なかった頃すごく落ち着かなかったよ。….まぁ、今も落ち着かないけど。」
「じゃあ、押すよ…?」
インターホンを鳴らすと少し高めのこえが聞こえた。
『…はい。どちら様でしょうか?』
「っ…………。」
…え!何で喋らないの!?心の準備してないのになんで押した!?
目線で朝陽に伝えてみたけど、全然ダメだ。

