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「…はぁ。」
「大丈夫?」
溜め息をつく朝陽に声を掛けるけど全く大丈夫じゃないよね、これ。
今日はいつもより笑顔少ないし、口数も少ない。
…そりゃそうか。暫く会ってない、しかもあんな事があって。
「ごめんね。無理言って…。」
「あ!またごめん、って言った!無理してないし、約束した事じゃん!」
そう言い返すと困ったように笑った。
朝陽の家は少し遠くにあるから、朝陽のバイクで向かう。ちょーっと不貞腐れてた朔夜を見て見ぬふりをして出てきた。
「俺、いつも栞ちゃんに助けられてるな…。」
「それは私だよ!…一番最初に倉庫に行った日覚えてる?あの時私の事すぐ気付いてくれて。…それが本当に嬉しかった。」
「うん、覚えてる。でも、俺も本当に助けられてるよ。同じ事思ってた。栞ちゃんは何でも一番に気付いて。…あの海に行った日も、すぐに察してくれたよね?」
「それすら分かっちゃうのか〜。…じゃあ、お互い様ってことで!」
「…ふっ。うん、そうだね。」
そんな話をしていると、家に着く。

