「おはよう。」


「ん、おはよ!」


そういって、迎えに来てくれた朔夜。
今日は皆はいない。

いつもの朝がやってきたけど。
でもちょっと違うのは。



朔夜の柔らかくなった笑顔、かな?



「ねぇ、抗争ってこんなにあっさりしているものなの?」


通学路を並んで歩く。


「あ?んなわけねぇだろ。」




最近、不機嫌そうなのは仲良くなった証拠…だと思いたい。


だって、よくいうじゃん?


仲良くなるほど、口悪くなる人。
まぁ、別に気にしないけど。



「じゃあ、なんでなの?」


「…栞のおかげじゃね?」


「…なんでよ?」


「復讐、辞めたから。向こうも本当は分かってたんだろ。お互い、終わらせたかったからじゃねぇの。」



「ふーん。」