しばらく、沈黙が続いて。
「…俺。まだ栞ちゃんに話してないことがある…。多分、前に栞ちゃんが俺に疑問を持った時のことだよ。」
話し始めたのは、きっと海に行った時のことだ。
「栞ちゃんもちゃんと話してくれたから。俺も話さなきゃって思って。あの時、遮っちゃって傷つけちゃったと思うから。」
「いや、あの時は私が無神経だっただけで…!」
「ううん。そんなことない。やっぱり栞ちゃんは優しいね…。でも、話すよ。あの時に思ったこと、言って?」
「なんであんな別荘持っているの?…なんで、悲しい顔したの…?」
そう聞くと、朝陽は話し始めた。やっぱりその横顔はあの時の、悲しい顔で。
「それはね…

