「俺のことなんか栞に比べたら小せえけどな。」
話し終えて少しすっきりしたような顔でそう言った。
「…そんなことない。そんなことないよ。」
誰だってどんなに小さくても必ず過去があると思うから。
その過去にあったことはずっと心の中にあって辛いと思うから。
少しでも楽になってくれたら嬉しい。
「じゃあそろそろ戻るか。」
「うん!」
いつの間にか花火をやっていた仲間たちはいなくなっていて、波の音だけが響く。
そういえば朔夜のことあんまり知らなかった。こうやって話してくれたの初めてだ。
…すごく嬉しい。
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