あーっ!もう!分かんねぇ。誰か教えてくれよ。 ずっと麻里奈を信じてきたんだ。栞より長く一緒にいたじゃないか。 大丈夫。大丈夫と自分に暗示をかけた。 俺は間違ったことねぇだろ?自分に言い聞かせる。 この時に気付いていれば良かった。 真実から目を逸らして自分を守った。 これが、どんなに栞を苦しめていたとも知らずに───────