……私がこの言葉が大嫌いなことを裕也は知ってて。 だからたちが悪い。 だんだん頭の中がぐちゃぐちゃになっていって。抑えようとすればするほどその言葉は、大きく聞こえて。 イラナイ、イラナイ、イラナイ…… 頭の中で繰り返される裕也の言葉。昔の事を無理矢理掘り起こされているみたいで。 必死でフラッシュバックするのを堪えたけれど。 「っ…はっ、」 過呼吸気味になり空気がうまく吸えない。 とりあえず、ここを出なきゃ。 白牙には弱いところみせてはダメだ。 そう思い、ドアを出た時。